富貴蘭の水やりをしていて思うのは
植物の水やりって奥が深い。枯らして学ぶこともある。
育てている地域の気候によっても違う。その年の気候でも変わる。
先代から『水やり3年』とよく言われたものですが
高価なものになるとそうも言っていられない訳ですが
非じょうにも運悪く枯れてまた学び、次はこうしてみよう。
の繰り返しかなと思います。
今回は富貴蘭の水やりを岡部ガーデン店主の岡部太郎氏に伺ってみましたので
御紹介させて頂きます。
温室に訪れたのは2023年8月30日の夕方18時頃。
真夏の水やりの時間帯は気温が下がらない日は19時頃の日もあるそう。
温度計は31℃くらいで、まだ18時とは思えない明るさ。
水やりをする温度の目安は
日中の猛暑に比べれば風も吹いており、少し蒸し暑さはなくなってはいるものの
温室の中にいるとじんわり汗が出てくる環境。
夏のお水やりは 1回葉水と水苔の表面が濡れる程度に水を与えてます。
再度、2周目の水やりをします。
1周目の水やり同様、2周葉水と水苔の表面が濡れるようお水やりをすることで
水分を丁度よく与えることができます。
素焼き鉢など乾燥のしやすい鉢で栽培する場合は3周くらい繰り返すと良い
です。素焼き鉢の場合は毎日お水を与えます。
【 夏のお水やりのまとめ 】
・お水やりの時間帯は涼しい夕方から行う(18時~19時頃)
・温度の目安は30~32℃近くに下がってから
・お水やりの頻度は1日おきくらい
・1度のお水やりで2周くらいお水を与えると水分が丁度良い
・素焼き鉢など乾燥しやすい鉢に植えている場合は毎日お水やり・1回で3周
くらいの水やりをする
・水やりの目安は水苔が乾いたら次の水を与える
・水苔が湿っているまま次の水やりをすると根腐れの原因になる
【 冬のお水やり 】
・午前中温度が少し上がってからお水やりをする
・山口県山口市では1週間~2週間に1回程度
・水の量は水苔の表面が少し湿る程度の控えめな量
・水苔の中はカラカラの乾いた状態が良い
・かなり温度の低い日が続く場合、水苔の表面だけ水を与える
・葉水をかけた場合葉の付け根に水がたまり夜温度が低くなった時に
葉が落ちることがあるので水苔の表面だけ湿らせるほうが良い
富貴蘭を育てていてやはり1番の魅力は変化・進化の驚きと楽しみが
何といっても富貴蘭を育てる1番の魅力で毎晩眺めながら晩酌する時間が
楽しみでもあるとお話し伺いました。
色々な品種をお写真でご紹介してますのでご覧くださいませ。