植物にとって試練の季節
春から秋にかけての暖かい季節は、植物の成長とともに害虫も活発になります。
中でも特に注意したいのが「ハダニ」の存在。目に見えにくい小さな虫ですが、葉を吸汁して弱らせ、放置すれば落葉や枯死にもつながる恐れがあります。
とくに梅雨明けから夏にかけては発生が急増しやすい時期。
この記事では、ハダニが発生しやすい環境や条件、予防法、そして対策までをしっかり解説していきます。
なぜ春〜秋にハダニが増えるのか?
ハダニは暑さや乾燥を好み、気温が上がると一気に繁殖スピードが加速します。
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気温が20℃以上になると活動が活発に
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湿気が多くても、風通しが悪ければ葉裏が乾燥しやすい
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エアコン使用で室内が乾燥気味になるのも原因
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植物同士が密集していると、隠れ場所ができて繁殖が進みやすい
梅雨明け〜初夏にかけては、気温と乾燥の条件がそろいやすいため特に注意が必要です。
ハダニを寄せ付けない予防法
予防が最大の防御です。
日常のちょっとした工夫で、大切な観葉植物を守ることができます。
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葉の表と裏に葉水(霧吹き)をこまめに与える
ハダニは水に弱く、湿った環境を嫌います。 -
風通しのよい場所に置き、空気がこもらないようにする
サーキュレーターや窓の開放が有効です。 -
葉や鉢周りを清潔に保ち、ほこりをためない
ハダニの温床となる汚れを取り除きましょう。 -
植物同士の間隔を空け、密集状態を避ける
ハダニが発生したときの駆除方法
見つけたらすぐに対応することが大切。
被害の拡大を防ぐためには、以下の方法が効果的です。
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葉水を数日間、毎日続ける
水分でハダニの活動を抑制し、洗い流します。 -
市販の殺ダニ剤を使用する
発生が広範囲にわたる場合は専門薬剤が確実です。
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被害が大きい葉は剪定する
周囲への感染拡大を防げます。

春〜秋にかけての植物管理で意識したいこと
気温が上がる時期は植物の成長も活発になりますが、同時に害虫のリスクも高まります。
特にハダニは見落としがちな存在なので、春の中頃から秋まで、定期的な葉のチェックと葉水習慣が効果的です。
植物に触れる時間を楽しみながら、ちょっとした変化に気づけることが大切です。
ハダニから植物を守るために今できること
ハダニは非常に小さく、気づいたときにはすでに被害が広がっていることも少なくありません。
春から秋にかけての暖かい季節、とくに梅雨明け以降は要注意。
こまめな葉水と風通しの確保を習慣化し、日常の管理に「予防の視点」を取り入れることで、植物の健康を長く守ることができます