種類によっても雰囲気が変わり、紅葉したり、花を咲かせたりと育てる楽しみがいっぱいの金のなる木の魅力から育て方、置き場所、水やりのコツなどご紹介していきます。
金のなる木
学名:Crassula ovata(Crassula portulacea)
和名:フチベニベンケイ(縁紅弁慶)
その他の名前:成金草(なりきんそう)、花月(かげつ)
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / クラッスラ属
花言葉:「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」
原産国:南アフリカ
花色:白・ピンク
日照:日なた
難易度:★~★★★★
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🍃金のなる木 種類🍃
| 金のなる木 黄金花月 きらめき
難易度:★★★★
花月は葉に黄色の斑入りが入り、葉の周りをほんのりピンクの線が入り、とても美しい葉色が楽しめる品種です。冬に向けて黄色い葉が増え、夏は黄色・葉の縁取りのピンク色が濃くなります。
置き場所は1年を通して明るい場所を好み、夏の直射日光は苦手ですが風通しの良い場所が元気に育つので、5度を下回らない時期は比較的屋外で育てると元気に育ちます。
葉を触ってみてパリッとしていたら、元気なサイン。逆に葉を触ってみてしなっとしていたら水が多かったり、土が乾いてないのに次の水やりをしてしまってたり、常に土が水分を含んだ状態による根の弱ってきてるサインだったりするので、葉を触ってみて水加減を調整すると育てやすいです。
葉が落ちても、その葉を風通しの良い場所に置いていたら自然と葉から赤ちゃん葉が生れて、発根します。根が出たら、土の上に置いて水やりもしていくことで気候の良い春~秋にかけては増やすことができます。
| 金のなる木 桜花月
難易度:★
桜花月は桜のようなピンク色の小花がたくさん咲く金のなる木です。開花時期は12月頃~3月頃と長く花の開花を楽しめるのも魅力です。
葉に厚みがあり『ぷっくり』していて、お花の少ない時期にお家の中を華やかに演出してくれる植物なのも重宝します。
葉の色も冬にかけて一部赤く紅葉しとても美しいです。
比較的寒さにも強いので、マイナスにならない気温で霜が降りない場所なら屋外での管理も可能です。割と小ぶりの株が多くがっちり締まった株立ちです。
| 金のなる木 花月
難易度:★★
花月は基本種で秋に葉の縁が赤く紅葉します。※斑が入らない変種もあります。12月~3月頃が開花期間で白みがかったピンクの花を咲かせます。
しっかり日を浴びて育った大株に花を咲かせます。比較的大きくなりがっしりとした樹に育っていきます。日が弱い場所や多湿の時期に幹がしなったりするので、日当たりの良い場所、水加減土が乾いてから与える、風通しの良い場所を調整して元気に育てましょう。大株になるととても見ごたえがあり、頑丈になりより育てやすくなります。
| 金のなる木 姫黄金花月
難易度:★
姫黄金花月は小さな丸い葉が特徴です。春は緑の葉が秋に赤く紅葉し、ゴールドがかった葉がとても美しい人気種です。
姫黄金花月はとても小ぶりな品種なので、室内に飾るインテリアとしてもピッタリです。日当たりが良い環境を好み、暑さや寒さにも強いので育てやすいです。冬の成長が止まる時期限定で植物用ゴールドラメ付きも入荷します。期間限定なのでご予約で押さえるのがオススメです。
| 金のなる木 花月錦
難易度:★★★
花月錦は厚みのあるぷっくりとした緑の葉に白い斑が入る品種です。
葉の縁がほんのりピンクで、寒くなると白い斑が黄色に変化する紅葉が楽しめます。
日当たりが良い環境を好みますが黄金花月同様、夏の直射日光は避けましょう。
乾燥に強く多湿に弱いので、土が乾いてから水を与えましょう。とても清楚な白い斑入り種で人気です。
🍃金のなる木 育て方🍃
金のなる木は、乾燥に強く高温多湿の環境に弱いのが特徴です。
1年を通して日当たりと風通しが良い場所に置いて、水やりは控えめに乾かし気味にしましょう。
水はけのよい土に植えると元気に育ちます。
室内よりも屋外の方が元気に育ちますが、梅雨や、長雨、冬の霜などに当たらない場所に置きましょう。
肥料はIB化成などの粒状の緩効性の肥料を使います。
粒の形が崩れてきたら効果が薄くなってきているので、次の肥料を足すと良い時期です。
| 金のなる木 梅雨・夏・秋の管理
金のなる木は日当たりと風通しの良い場所を好みますが、どちらかというと日本では6月~9月の気候が苦手です。この期間は水やりの頻度・量共に減らすことで元気に育ちます。
多湿にとても弱いので、梅雨の時期は水を少な目にし必ず土が乾くまで次の水やりはしないようにしましょう。空気中の湿度が多いので普段より与える水の量も減らします。葉を触ってみてパリッと固い場合は元気なサイン。葉を触ってみてしなっとしてれば根に負担がありSOSのサインなので、葉を触って健康状態がわかります。
この時期の水やりの時間帯は、夕方涼しくなってから与えましょう。朝には土の中に水が残っていないくらいの量がオススメです。日中、土の中に水が残っていると蒸れの原因になり根腐れを起こしてしまいますので注意しましょう。
夏は日が強すぎるので、特に斑入り種は直射日光で葉やけを起こしたりします。午前中の日が当たる場所や、柔らかい日の当たる場所に置きましょう。夏の西日の当たる場所は避けましょう。
| 金のなる木 冬の管理
金のなる木はどちらかというと日本では冬の気候が得意です。この期間はも水やりの頻度・量共に減らすことで元気に育ちます。
冬の時期は月に2回くらい(2週間に1回ペース位)与えます。水を少な目にし必ず土が乾くまで次の水やりはしないようにしましょう。
この時期の水やりの時間帯は、午前中少し温度が上がって暖かくなってから与えましょう。夕方には土の中に水が残っていないくらいの量がオススメです。夜、土の中に水が残っていると根が凍る原因になり根が傷んでしまいますので注意しましょう。
窓辺など日が入る明るい場所に置きましょう。
屋外に置く場合、霜に当たらない場所で0℃くらいまでは耐えることができます。(5℃を下回らないくらいが安心です)それ以下になる場合は室内に取り込んだ方が安心です。
冬葉を落としたりしても茎が痛んでなければ春先からまた新芽が出てきます。
🍃金のなる木 害虫🍃
春から秋の間は、室内で風通しが悪い場所に置いておくとカイガラムシが発生したりします。見極めは、葉を触ってネチャッとする。葉の中心部に白い粉のようなものが付いている。このような場合はカイガラムシが発生している可能性が有ります。
見つけ次第、ベニカEXなどスプレーの駆除剤ですぐに退治します。生きたカイガラムシをそのままにしておくと、葉が枯れていきます。退治して数日すると薬剤が効いてカイガラムシの駆除後はティッシュペーパーなどにしっかり水分を含ませて死骸を洗い流すと綺麗になります。
葉がどんどん枯れてしまう場合も、よく観察してみると冬はカイガラムシではなく葉がネチャッとし、透明の液のようなものが付いている場合、アブラムシの発生もあります。その場合もベニカEXなどで駆除し、駆除出来たのちに数日後ティッシュペーパーなどにしっかり水を含ませ死骸を洗い流すと綺麗になります。
色んな種類がある金のなる木。
1年を通して紅葉したり、花を楽しめたりと鑑賞を楽しませてくれる植物です。
最後に5円(ご縁)玉エピソードご存じですか?
是非、トライしてみてくださいね。