丈夫で存在感あるソテツの梅雨対策
力強く広がる葉と、幹のフォルムが美しいソテツ(蘇鉄)は、和洋どちらの空間にも映える観葉植物です。
乾燥に強く育てやすいことで人気ですが、梅雨の高温多湿の時期は管理が重要です。
この時期に適切な対策をしておくと、夏以降も健やかに育ち、葉の色つやも良くなります。
この記事では、ソテツの梅雨時期の管理ポイントを詳しくご紹介します。
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基本情報
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学名:Cycas revoluta
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科名:ソテツ科(Cycadaceae)
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原産地:日本(九州南部)、中国南部
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生育適温:20~30℃
1. 日当たりと置き場所
ソテツは日光を好む植物ですが、梅雨の時期は雨や曇天が続くため、工夫が必要です。
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室内では南~東向きの窓際に置いて、できるだけ明るい場所を確保します
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雨ざらしになる屋外は避け、軒下やベランダの明るい日陰などに移動します
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日照不足が続くと葉が間延びしやすいため、天気が良い日は外に出して日光浴させるのも効果的です
2. 水やりのコツ
ソテツは乾燥に強く、過湿に弱い植物です。梅雨の湿度に気をつけて、水の管理を行います。
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表土がしっかり乾いてから、鉢底から水が流れるくらいたっぷり与える
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雨で自然に水が入る環境では、水やりを控えめにするか、鉢皿に水が溜まらないよう注意
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植え込み材が乾きにくい場合は、通気性の良い鉢に植え替えるのも一つの手です
3. 温度管理
梅雨の時期は気温が高く、高温多湿になりやすいため、通気に注意が必要です。
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室内では扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させる
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蒸れ対策として鉢の間隔を広げる、下葉が混み合っている場合は適度にカットする
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日中に急激に気温が上がる場合は直射日光で葉焼けしないよう、遮光ネットなどで調整します
4. 肥料の与え方
梅雨の間も生育は緩やかに続くため、適度な追肥が有効です。
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水で流されやすいので、緩効性の固形肥料を使うのがおすすめ
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与えるのは1か月に1回程度。液体肥料なら2週間に1回を目安にします
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ただし根腐れ気味の株には肥料を控え、まず健康回復を優先します
5. 害虫と病気の予防
湿度が高いと害虫や病気が発生しやすくなります。早期発見と予防が鍵です。
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特に注意したいのはカイガラムシやアブラムシ、すす病
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葉の裏や幹に白い粉やベタつきがあれば、すぐに濡れ布や歯ブラシで取り除く
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定期的に葉の表裏をチェックし、風通しを良く保つことが予防につながります
他に注意すべき点
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古い葉が黄変しても、すぐには取り除かず自然に落ちるのを待つ方が株に負担がかかりません
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長雨が続く場合は鉢を傾けて排水性を確保すると根腐れを防げます
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葉が重く垂れすぎている場合は、支柱を立てて姿を整えるのもよい方法です
梅雨の管理ポイントまとめ
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明るい場所に置き、雨を避ける
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土が乾いてからたっぷりと水やりする
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風通しを確保し、蒸れを防ぐ
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緩効性肥料を月1回のペースで与える
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葉の裏をこまめにチェックして害虫を予防
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排水性を確保し、根腐れを防ぐ
植物との暮らしを、もっと豊かに
ソテツは存在感がありながら手がかからず、丈夫で頼もしい植物です。
梅雨という難しい時期でも、ちょっとした配慮で健康に育ち続けます。
日々の成長を観察しながら、グリーンのある心地よい暮らしを楽しんでみませんか?